婚約指輪を渡してのプロポーズってアリ? ~ 成婚エピソード

映画やドラマの世界では、婚約指輪を彼女に渡してプロポーズして、女性が感激しながら「Yes」と返事をするといったシーンがよくあります。
 
でも、現実社会では、婚約指輪を渡しながらのプロポーズは、女性にとっては若干微妙なのです。
 
今回の成婚エピソードは、そんな婚約指輪とプロポーズの話です。

目次

婚約カップルの紹介

 今回の成婚エピソードのカップルを紹介します。
男性はT君36歳、国立大の工学部の大学院を出て、大手電機メーカーの研究室に勤務している、いわゆる理系エリート。
大学入学以来、女性の少ない環境で過ごしてきていて、恋愛経験は大学時代に合コンで知り合った彼女、27~8歳の時に同僚の結婚式で知り合った花嫁の女友達の2人だけ。 
いずれも1年程の交際だったそうです。
 
 一方、女性のNさんは34歳、大阪の私大を卒業して、地元の一般会社にお勤めです。
明るくて、人懐っこく、多趣味で、それなりに独身生活をエンジョイしている活発な女性です。
事務所に来所される時には「クッキー焼いたんですよ」と、手作りのお菓子などを持ってきてくれる家庭的な面も持っています。

彼の婚活相談とは?

 T君はお見合いの時からNさんのことを気に入っていて、交際1ヶ月の頃には結婚を強く意識し始めました。
Nさんもまんざらでもない様子で、交際は順調に進み、そろそろ真剣交際に入ろうかという2ヶ月目。
仕事帰りのT君が事務所に顔を見せたのです。

① 指輪のサイズが知りたいんです

こんばんは、遅い時間にすみません

いや、大丈夫だよ。
Nさんとの件で何か気になる事があるのかな

気になるというか、
何と言いますか・・・
先生、Nさんの指輪のサイズって分かりますか?

指輪のサイズ!?

はい、来月、彼女の誕生日なんです。
サプライズで指輪を送ろうかなって。

なるほどね。 
でも、それ、婚約指輪じゃないよね。

えっ? 
そのつもりですけど・・・
おかしいですか?

おかしいというより、
今の時代には合わないよ。

えっ、そうなんですか?

② 婚約指輪はやめた方が良いと思うよ

 冒頭でも書きましたが、婚約指輪を渡しながらのサプライズのプロポーズは、現実社会では微妙です。
現実社会では、女性は婚約指輪にはそれなりの思い入れがあるものです。
デザインであったり、ブランドであったり、色々と夢を描いているものです。
 
婚約指輪のデザインが趣味に合わなかったり、男性が選ぶセンスが悪かったりすると、女性はいくら彼のことが大好きでも、
 
「この指輪、返品とか交換とか出来るのかなぁ~」
 
・・・と、思わず呟いてしまうものなのです。
 
 今の時代、婚約指輪はプロポーズをした後に2人で選びに行くというのが基本です。
 
 私は、その旨を彼に話して、誕生日プレゼントはネックレスとかペンダントトップ等にすればと勧めたのですが・・・

③ それでも、指輪を贈りたいのです

でも、僕、
婚約指輪じゃなくても、
指輪を送りたいんです。
彼女、指がすごくキレイなんで、
初めての誕生日は指輪にしようって決めてたんです。

そうなんだ。

でも、
僕が指輪のサイズ聞いたらバレバレじゃないですか

分かった、
上手に聞いてみるよ。

④ 指輪のサイズ

 ということで、Nさんの指輪のサイズを聞くことになったのですが、さすがにストレートには聞けません。
そこで、Nさんに、T君との交際の状況を聞きたいからと事務所に来てもらったのです。

Tさん、すごく優しくて、
デートプランも一生懸命考えてくれて、
私のこと、すごく気に入ってくれてるなって。 
でも、私、まだ、決められなくて

それは、Nさんのペースで考えればいいよ。
でも、あんまり引き延ばすと
彼の気持ちが離れていくから気を付けないとね。

はい。

・・・ 中略 ・・・

・・・で、
話、ちょっと変わるけど
Nさん、きれいな指してるよね。
今まで気づかなかったけど

はい、ありがとうございます。
実は、結構、言われることあって、自慢なんです。
Tさんにも言われたんですよ。

言ってたんだ・・・

その後は、話をうまく誘導していきながら、Nさんの中指と薬指のサイズをget! 

その後の交際の経緯と婚約

 翌日、T君に指輪のサイズを伝えながら、指輪を選ぶ時は自分のセンスで選ばずに、お店のスタッフに彼女のイメージを話して選んでもらうように、つき合い始めて初めての誕生日と伝えるようにアドバイスをしました。
 
 で、彼はアドバイス通りに、ちゃんとお店の女性スタッフに説明をして、オシャレな指輪を選んでもらったそうです。
 
 そして、Nさんの誕生日、梅田のシティーホテルで食事をしながら、プレゼントを渡しました。
彼女は大喜びで、その後はトントンと話が進み、1か月後にはプロポーズ。
 
一緒に婚約の挨拶に来られました。
 
「おめでとう! で、婚約指輪はどうするの?」
「今日、この後、2人で見に行きます。彼女に好きなのを選んでもらおうと思ってます。」
 
はい! 上出来です。
 
で、Nさん、
 
「先生、私の指のサイズ、本当に上手に聞き出しましたよね。
 その時には全然気づかなかったんですけど、
誕生日に指輪を貰った時、『あっ』・・・って思ったんですよ。」
 
 ちなみに、2人が挨拶に来た日、Nさんの指には誕生日プレゼントの指輪があったのですが、とっても素敵なものでした。
  
ってか、とっても高そうなものでした。

成婚エピソード / 婚約指輪を渡してのプロポーズってアリ? ~ おわりに

 恋愛でも、婚活でも、婚約指輪は2人で階に行くのが、今の時代の定番です。
結婚指輪も、婚約指輪を選ぶ時に同時に選ぶ人が多数派です。
2つのリングを一緒にした時のバランスを考えて、同時に選ぶカップルが多いのです。
 
 なので、婚約指輪を渡してのプロポーズは、女性からすると若干微妙なのです。
女性としては、憧れのデザインやブランドもありますしね。
 
 最近は、プロポーズ専用の指輪、婚約指輪に着ける石を渡してのプロポーズもあるようですが、まだ、一般的ではありません。
 
さぁ、次はあなたの番です。

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