スピード婚、お見合いから婚約までの最短記録 ~ 成婚エピソード

多くの結婚相談所では、婚約までの交際期間は3~6ヶ月となっています。
恋愛結婚の交際期間が平均2年と言われているので、ただでも婚活の交際期間は短いのですが、
 
今回の成婚エピソードは、私の事務所の婚約の最短記録、超スピード婚約カップルのエピソードです。 
 
ウソみたいな、ホントの話です。

目次

成婚カップルの紹介

 スピード婚約の立役者となったのは男性ではなく女性の方です。
彼女、Mさんは27歳、163cm、短大を卒業後、幼稚園で栄養士の仕事をされています。
ルックスがとても可愛く、スタイルも良い、それなのに、人懐っこくて庶民的、とても魅力的な女性です。
仕事の関係で全然出会いがなくて、就職してからは男性との交際もゼロだったとか。
 
 一方、男性のSさんは38歳、関西では3本の指に入る国立大学の法学部を卒業して総合商社に勤務。
年収も高く、条件的には婚活女性が憧れるエリートなのですが、この彼、どうもパッとしないというか、冴えないというか、いつも、「いい人なんですけど」と断られてばかりいました。
一言でいえば、髪が薄くなり始めた「のび太」といった感じなのです。

お見合いまでの経緯

① お見合いお申込の経緯

 Mさんの入会直後のカウンセリングにて、

先生、
私、何と言いますか・・・
友達に言わせると、
ルックスの好みが変らしいんです。

変?

はい、
私が素敵だと思う男性は
皆、「どこが?」「何で?」って・・・

それじゃ~
条件は関係なしに
顔だけで、5~6人選んでみて、
Mさんの好みを知りたいから

・・・と言って、
一番初めに選んだのがSさん。

先生、
私、この人に会いたい
この人、メチャクチャ好みです。
写真だけで一目惚れしそうです。

えっ、この人?
(髪の薄いのび太?)

はい!
スゴク素敵です。

そ、そうだね・・・
真面目そうだし、優しそうだし・・・

先生、
私、この人に会いたい!

そうだね。
条件もスゴクいいし・・・。
でも、
11歳も年上だよ。

こんなに素敵な人なら、
年齢は気にならないです。
でも、
私なんかに会ってくれるかなぁ~

cそれは大丈夫だと思うよ。

 Mさんは不安そうでしたが、私は100%お見合いが出来ると確信していました。
Mさんは彼より11歳も年下で、かなり可愛い女性。
男性からすれば、お見合いをしない理由がありません。
 
 案の定、翌週の日曜日13時にお見合いが決まりました。

お見合い当日

 Mさんにとっては人生初めてのお見合いという事で、かなり緊張されていました。
それも「この人と会えるんだったら、結婚出来なくても良いです」と意味不明なことを言い出すほどのお相手です。

① お見合い

お見合いは私の事務所内で行いました。
Mさんは緊張でガチガチ、
 
「大丈夫だよ、ほら、深呼吸して」
 
・・・と落ち着かしている間に、Sさんが来所。
 
見た目は大人になった薄毛の「のび太」なのですが、とても礼儀正しく、優し気な方。
Sさんをお見合いブースに誘導しながら、一言二言会話を交すだけで、人柄の良さが伝わってきます。
 
「感じの良い人だね」
 
・・・と、Mさんに目配せすると、Mさんの目は少女マンガのきらきら状態。
 
「あっ、ダメだ、こりゃ」
 
ところが、実際にお見合いが始まると、緊張していたはずのMさんがハイテンションで1人で話し始め、Sさんは当初はびっくりしていましたが、生来の人の良さなのかニコニコしながらMさんの話を聞いていました。

② お見合い後、カフェへ

 約1時間後、普通なら、これでお見合い終了なのですが、今回の2人はそこからが全然違ったのです。
この後、2人でお茶をするとのこと。
?さん、事務所を出る際、ドアが閉まる直前に、ヒョッとドアの隙間から顔を出して、
 
「先生、ありがと! 私、頑張ってくる!」
 
・・・と満面の笑顔

③ お見合いの返事

 翌日、Mさんからのお見合いの返事は、もちろん「交際希望」
彼女の話では、喫茶店でメチャクチャ話が盛り上がったらしく、そのまま、2件目の喫茶店に移動した後、ディナーまで一緒にしたとのこと。
 
 しかも、そのディナーというのが、大阪城近くの高級ホテルのレストラン。
食事の後はホテル最上階のラウンジで、ライトアップをされた大阪城を見ながらカクテルを頂いて、最終電車で家に帰ったそうです。
 
 当然、彼からの返事も「交際希望」でした。

スピード婚約

 お見合いから5日後の金曜日の朝一番、Mさんのお母さんから事務所に電話があったんです。

① 大騒ぎの金曜日

「娘が、今朝、玄関先で『私、結婚決まったから』とだけ言って会社に行ったんです。
先生、何か、聞いておられますか?」
 
「いえ、日曜日にお見合いして交際には入ってはいるのですが・・・」
 
 そこで、昼休みにでもMさんに電話をしようと思っていると、12時にMさんから電話があったんです。
開口一番!

先生! 
私、結婚、決めました!

誰と?

誰とって・・・
Sさんに決まってるじゃないですか?

決まってるじゃないですか・・・って、
お見合いしたの日曜日でだよ。

えぇ~とですね・・・

・・・と、Mさんが話し始めたのは次のような話でした。

② お見合い後、1回目のデート

 お見合い当日に終電まで一緒にいて、交際に入ってからは、毎日1時間以上の電話。
そして、お見合いから4日後の木曜日にディナーデートをしたそうです。
 
 ディナーはお見合いの日に食事をしたホテルの同じレストラン。
ディナーの後は、最上階のラウンジに・・・。
お見合いの日はテーブル席だったそうですが、この日はカウンターに並んで座ったそうです。

③ 初デートでドラマの様なプロポーズ

 ラウンジのカウンターに並んで座った2人
Sさんがウイスキーの水割り、Mさんはカクテルを飲みながら、しばらくは歓談していたそうです。
小一時間後、
 
「あの~、少し度数の強いカクテル下さい!」
「えっ、大丈夫?」
「大丈夫です」
 
Mさん、そのまま、少し度数の強いカクテルを立て続けに3杯一気飲み!
 
「Sさん、私をお嫁さんにして下さい!」
 
・・・と、ラウンジ中に響くような大きな声でプロポーズしたのだそうです。
ラウンジ全体が一瞬の静寂に包まれる中、SさんはMさんの勢いに押され思わず
 
「は、はい・・・」
 
わぁーーー!
おめでとうーーー!
 
ラウンジ中、拍手の嵐だったそうです。
すると、マスターが
 
「お祝いです。」
 
・・・と、2人の前にカクテルを2グラス出してくれたとか。
まさに、ドラマの様なプロポーズです。

④ 親への挨拶と両家の顔合わせ

 この2人、それから後の行動もかなりのスピートでした。
金曜日の朝にお互いの親に結婚を告げると、土曜日の午前中にMさんの家にSさんが挨拶に行き、午後にはSさんの家にMさんが挨拶に行きました。
そして、翌日の日曜日の午後には両家顔合わせで、正式に婚約となりました。
(両家の都合が良かったのも奇跡的?)
 
お見合い後、たった1週間で正式な婚約です。

スピード婚、お見合いから婚約までの最短記録 / 成婚エピソード ~ おわりに

 正式に婚約した2人、早速、結婚式場探しを始めました。
Mさんの希望は、1日でも早く挙式ができるホテル。
第一希望は、もちろん、大阪城近くの思い出のホテル。
でも、そのホテルは半年先までスケジュールが詰まっていて、早く挙式をしたいMさんの希望は難しく、泣く泣く他のホテル廻りをはじめました。
 
 次に、2人が向かったのは、大阪駅近くの有名ホテル。
ダメ元で、直近の空き日程を聞いたところ、午前中に1か月後の大安の日曜日の挙式のキャンセルが入ったとのこと。
 
 その後、新居もSさんの会社で急な異動があって、妻帯者用の社員寮(借上げの3LDKマンション)に空きが出て、週間後には入れるとのこと。
 
 新婚旅行についても挙式キャンセルのカップルが旅行も申し込んでいたので、それを半額でもゲット。
しかも、ビザのいらないハワイ。 2人ともパスポートを持っていたので問題はありません。
 
 こんな感じで、ラッキーにラッキーが重なって、トントンと準備が進んでいき、無事、挙式されました。
 
 お見合いから挙式まで1カ月半もかかりませんでした。
後にも先にこんなスピード婚はありません。
この2人、今は、2人の子供と4人で幸せに暮らしています。
 
さぁ~、次はあなたの番です。

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