高収入の男性と結婚したら幸せになれますか?
世帯収入と幸福度の関係。
収入と愛情の関係。
高収入の男性と結婚すると、誰もが幸福な結婚生活を送れるのでしょうか。
この記事では、幸せな結婚生活と収入の関係について見ていきます。
夫婦の幸福度と収入、夫婦の愛情と収入の関係
高収入の男性と結婚したら幸せになれますか?
年収と幸福度の関係。
収入と愛情の関係。
高収入の男性と結婚すると、誰もが幸福な結婚生活を送れるのでしょうか。
この記事では、幸せな結婚生活と収入の関係について見ていきます。
① 夫婦の幸福度と世帯収入の関係
この表の「夫婦の幸福度は?」の内容を見てみると、
1) 幸福度が70点以上の夫婦の世帯収入の平均は514万円
2) 幸福度が50~70点の夫婦の世帯収入の平均は613万円
3) 幸福度が30~50点の夫婦の世帯収入の平均は758万円
4) 幸福度が 0~30点の夫婦の世帯収入の平均は654万円
「幸せはお金で買えない」と昔からよく言われていますが、世帯収入と幸福度は関係ない事が分かります。
世帯収入が高い夫婦の方が幸福度が低くなっているのです。
一方、同年の厚労省の調査では、世帯収入の平均は約564万円となっているので、平均的な家庭は幸福度70点以上をクリアしていることになります。
ただし、世帯収入の中央値は約440万円なので、現実的には+70万円が必要になります。
(※)中央値は全体の中央の数値で、実態に近い数値
② 夫婦の愛情と世帯収入の関係
この結果を見ると、
1) 世帯年収300万円未満 → 45%の男性が妻を愛している
2) 世帯年収800~1,000万円未満 → 28.7%の男性が妻を愛している
3) 世帯年収300万円未満 → 51.9%の女性が夫を愛している
4) 世帯年収800~1,000万円未満 → 38.0%の女性が夫を愛している
このようになります。
世帯年収が低い方が、男女ともにパートナーのことを愛していることが分かります。
世帯年収が高くなるほど、男女ともにパートナーへの愛情が薄れています。
世帯年収が高く、お金に困らないとしても、愛情のない夫婦関係は寂しいですよね。
夫婦喧嘩と年収、幸せな夫婦に必要なものと年収の関係
先の「MDRT日本会」は、夫婦げんかの原因と世帯収入の関係、幸せな夫婦関係に必要なものと世帯収入の関係についても同時に調査をしています。
その結果は次の通りです。
① 夫婦ケンカの原因と収入の関係
この表で注目して頂きたいのは、夫婦の幸福度と夫婦喧嘩の原因の関係です。
(※)黄色マーカーの部分は、平均より突出して多い原因です。
夫婦の幸福度と世帯収入の関係は前章で紹介した通り、
1) 幸福度が70点以上の夫婦の世帯収入の平均は514万円
2) 幸福度が50~70点の夫婦の世帯収入の平均は613万円
3) 幸福度が30~50点の夫婦の世帯収入の平均は758万円
4) 幸福度が 0~30点の夫婦の世帯収入の平均は654万円
幸福度が0~30点、30~50点の黄色マーカーを見て下さい。
世帯収入が平均758万円の夫婦の37.6%、世帯収入が平均654万円の夫婦の42.9%が、お金や収入で夫婦喧嘩をしているのです。
逆に、世帯収入が平均514万円の夫婦は、お金や収入での夫婦喧嘩は15.5%と少ないのです。
年収が高い夫婦ほど、お金でケンカしているのです。
② 幸せな夫婦関係に必要なものと収入の関係
幸せな夫婦関係に必要なもののトップ4は、
1) 思いやり 69.3%
2) 信頼 44.2%
3) お金 43.4%
4) 愛情 43.3%
興味深いのは、幸福度0~30点、30~50点の夫婦の「お金」と「愛情」の考え方です。
世帯収入の高い夫婦層は、幸せな夫婦関係に必要なものは「お金」と回答した人が多いのです。
(黄色マーカー)
そして、この世帯収入の高い夫婦層は、幸せな夫婦関係に必要なものは「愛情」と回答した人が少ないのです。
(青色マーカー)
年収が高い夫婦ほど、お金が大切で、愛情がその次なのです。
高収入の男性と結婚したら幸せになれる? 結婚で年収より大切なもの
ここまで、夫婦の幸福度と年収、夫婦の愛情と年収は関係がない、逆に世帯収入が高い程、幸福度も愛情も低いという調査を紹介しました。
世帯収入が高い夫婦ほど、お金と収入でケンカをするとも・・・。
それでは、世帯収入にかかわらず、幸せな夫婦関係に必要なものは何なのでしょうか。
代表的なものをそれぞれ順番に見ていきましょう。
① 金銭感覚が似ているかどうか
いくら収入が多くても、金銭感覚が違う夫婦はケンカが絶えないでしょう。
単純に使う金額の問題もありますが、生活のどの部分を重視して使うかがポイントです。
1) ファッションやレジャーに使いたい、
2) 自己啓発、子供の教育に使いたい
3) 将来の為に出来るだけ貯金したい
・・・等々、それぞれにお金をかけたい部分とそうでない部分があると思います。
高収入の夫婦がお金でケンカすることが多いのは、このお金の使い方の問題でしょう。
高収入だけに、色々とお金が使えるので・・・
② 価値観の方向性が同じ
たとえば、子どもの進路や教育方針、週末の過ごし方など、夫婦として生活していく上で必要不可欠な部分の価値観は同じであることは重要です。
とはいえ、親子兄弟ですら価値観は違いますので、何十年も別の生活をしてきた男女の価値観が全て一致することはありません。
価値観は違って当たり前なのです。
お互いの価値観の方向性が同じで、お互いの価値観を尊重し、共有できることがポイントです。
③ 家事育児の分担
たとえば、高収入な夫でも、「俺が外で働いて稼いでいるから、家庭はこんなに裕福なんだ」と家庭内で威張られるのは嫌ですよね。
夫婦共働きの場合には、夫の方が収入が高かったとしても、家事育児も夫婦二人三脚で助け合っていく必要があります。
火事スキルは低くても、自ら率先して家事育児に参加してくれる男性かどうかはポイントです。
④ 2人の時間を大切だけど、プライベートな時間も確保
結婚したから、同じ家に住んでいるのだからと、夫婦の距離感が縮まる訳ではありません。
「特に頑張らなくても大丈夫」と思うのは間違いです。
お互い努力して、意識して、2人の時間を作る姿勢が大切です。
特に、夫婦のどちらか、または両方がシフト制の仕事をしている場合は尚更です。
また、逆に、いくら仲の良い夫婦でもずっと一緒にいると意外にストレスが溜まるものです。
「たまには1人になりたい」「プライベートタイムも欲しいな」と思うものです。
そんな時、違う趣味を持っていると、それが、プライベートタイムを作るキッカケになります。
独身自体の友人とも会えますし、新しい友人もできるので、生活が豊かになります。
収入より大切なものは、2人の時間を大切にしながら、プライベートタイムも確保することです。
年収と幸福度の関係 ~ 高収入の男性と結婚したら幸せになれる? ~おわりに~
この記事では、
1) 高収入の男性と結婚したからといって幸せな結婚生活を送れるとは限らない
2) 世帯収入と幸福度の関係、夫婦のケンカの原因、お金と愛情の関係
・・・などについて見てきました。
確かに、結婚生活にお金は必要なものです。
お金は邪魔になるものではないので、収入が多いのに越したことはありません。
でも、アンケートから見えてきたのは、結婚生活はお金がすべてではなく、思いやりをはじめとする性格部分がとても重要だということです。
結婚後の世帯年収への不安は、お互いに仕事を持つことでいつでも解決できます。
しかし、性格や人柄は基本的には変えることができません。
お互い支え合っていけそうな相手を見極め、幸せな結婚生活を送ってください。